![ストラトのフレットをニッケルからステンレスへ交換しました。リペアを依頼する理由と前後の音比較。【Fender USA/アメリカンビンテージ/エレキギター】](https://botanrecords.com/tsukishima.blog/wp-content/uploads/2024/02/サムネイル1.001-1-1024x576.jpeg)
ご挨拶
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こんにちは、ツキシマです。
私が所有するフェンダーストラトキャスターのリペアを、いつもお世話になっているギター工房さんに依頼することにしました。
主な変更点は、ニッケルからステンレスへのフレット交換です。
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そしてリペアを施工する前後のギターの状態を比較するために、音も録音してみました。
その結果を今回の動画で比較検証したいと思います。
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目次です。
「リペアを行う目的とギターの確認・リペア完了後のギターの状態・リペア前後の音比較・まとめ」です。
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それでは、リペアを行う目的とギターの確認をしていきたいと思います。
リペアを行う目的とギターの確認
ギターの確認
私のストラトキャスターは、フェンダーUSAのアメリカンビンテージシリーズです。
1956年のストラトキャスターを再現したギターで、2012年製です。
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ネックはメイプルで、ボディーがアッシュです。
購入してから、10年以上が経過しました。
数年前に1度ギター工房に持ち込んで基本的なセッティングをお願いしましたが、その時はパーツ交換などは行っていません。
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現状での問題点
現状で大きな問題点が2つあります。
・問題点1:ナット溝の低さ
以前工房に預けた時に指摘されていたのですが、ナットの溝が低いようです。
「3・4・5」弦の溝が低い状態で、その中でも特に4弦が低いです。
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そのために開放弦で弦を弾いてみると、振動した弦がフレットに触れてしまいビビりが発生します。
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実際に弦を弾いてみると、4弦開放でビビり音が発生します。
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動画チャプター「00:42 リペアを行う目的とギターの確認」内の「01:52」付近にて実際の音を視聴することが出来ます。
・問題点2:音詰まり
1弦の12フレット周辺でチョーキングをすると、音が詰まります。
そのために、1弦の弦高を「2mm」以下に下げることが出来ません。
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ちなみに「2mm」にセッティングすると、かろうじて音詰まりしないのですが、チョーキングして弦を上げ切った時に音が変になります。
サスティーンもほぼありません。
私は1弦を「1.8mm」に設定したいのですが、現在は難しいです。
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実際に音を確認してみます。
動画チャプター「00:42 リペアを行う目的とギターの確認」内の「02:39」付近にて実際の音を視聴することが出来ます。
2弦と3弦の音が詰まることは無いです。
以上の2点が、主な問題となっています。
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工房さんとも相談した中で「ナットのみを交換して様子を見る」という案もありましたが、音詰まりに関してはどうなるか分からなく、この2点を完全に解消するには「ナット交換・指板修正・リフレット」が間違いないという結論でした。
このストラトはサウンドがとても気に入っていて、私にとっては普段の練習やレコーディングに欠かせない大切なギターです。
全ての作業を行うと「結構な費用がかかる」という面もありますので悩みましたが、中途半端な依頼で何回もギターを預けることになるのであれば、一気に作業を依頼してしまった方が今後気持ち良くギターを弾くことが出来ると考えて、今回はフルメニューでリペアを依頼することにしました。
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次は、リペア完了後のギターの状態をみていきたいと思います。
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リペア完了後のギターの状態
リペア内容の確認
無事にギターのリペアが完了して、私の手元に帰って来ました。
ここに映っているのは、リペア完了後のストラトです。
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預けていた期間は、約3ヶ月でした。
ただこれは作業に3ヶ月かかったという訳ではなく、工房さんが人気で作業待ちという時間も含まれています。
今回のリペア施工内容は、「ナット交換・リフレット(ニッケルからステンレスフレット)・指板修正・指板塗装・ロッド調整」というメニューになりました。
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またメイプル指板のギターはものにもよりますが、基本的に指板の塗装があります。
塗装のないローズウッド指板より費用が多くかかってしまうのが、辛いところです。
ただ指板を「塗装無しで剥き出し」という訳にはいきませんので、塗装はしてもらいました。
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![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=358QMI+GBMYPM+2UVW+65U41)
ナット
「3・4・5」弦の溝が低くあまり状態の良くなかったナットは、指板のRに沿った綺麗なものに作り替えられて装着されています。
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交換したのは、無漂白牛骨ナットです。
取り外されたナットを見てみると、やはり4弦の溝が深くなっています。
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新しいものに交換された結果、開放弦で鳴っていたビビり音は完全に解消されました。
実際に音を確認してみます。
動画チャプター「03:55 リペア完了後のギターの状態」内の「05:20」付近にて実際の音を視聴することが出来ます。
![](https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=358VCK+AVRCOQ+46V4+64RJ5)
フレット
フレットは、希望通りニッケルからステンレスのものへ交換してもらいました。
とても輝いています。
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フレットのサイズは、元々付いていたのが2.2mmくらいの幅で高さも低いものでした。(下画像参照)
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私的には弾きづらい印象がありましたので、新しいフレットは幅が2.6mm(ミディアムジャンボ相当)くらいある太くて背の高いものを選びました。
好みのフレットサイズを選べるのも、フレット交換の良いところだと思います。
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指板修正
指板は、8フレット前後に盛り上がりがあったようで修正が入りました。
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言われてみれば、8フレット付近もチョーキングすると音が詰まる現象が起きていたと思います。
またメイプル指板も、フレット交換と修正後に新しく塗装されていますので綺麗です。
ヘッドの部分と比べてみると、違いが分かります。
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![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=358QMI+GB1J3U+2P0S+TXOAP)
修正とパーツ交換の結果
ナットとフレットの交換、さらに指板を修正したことで、1弦の弦高も私の希望である「1.8mm」にすることが出来るようになりました。
もっと低くすることも可能なようです。
![](https://botanrecords.com/tsukishima.blog/wp-content/uploads/2024/02/21-1-1024x576.jpg)
また12フレット付近をチョーキングした時の音詰まりも、全く無くなりました。
実際に音を確認してみたいと思います。
動画チャプター「03:55 リペア完了後のギターの状態」内の「07:14」付近にて実際の音を視聴することが出来ます。
特にチョーキングした時の滑らかさが、ニッケルのフレットとは違う感じがしています。
そして全体的に滑らかになり、物凄く弾きやすくなりました
ただこれは作業の担当をして頂いた「職人さんの腕が良い」ということもあると思います。
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次は、フレーズを弾いてリペア前後の音比較をしてみたいと思います。
リペア前後の音比較
動画チャプター「07:58 リペア前後の音比較」内にて、フレーズを弾いた時の音の比較を視聴することが出来ます。
- クリーンサウンド
- ドライブサウンド
![ツッキー](https://botanrecords.com/tsukishima.blog/wp-content/uploads/2020/02/2365.png)
次は、まとめです。
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3575GG+ACPHBU+2HOM+5ZMCH)
まとめ
私が所有するギターをステンレスフレットに交換するのは、これで2本目になります。
以前交換してもらったギターは、施工前よりもサスティーンが伸びるようになり大満足でした。
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今回も「ナット溝の低さによる音のビビり」と「12フレット付近の音詰まり」が解消されてとても弾き易くなりました。
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またチョーキングした時の感覚が、とても滑らかになりました。
もちろん音詰まりは一切ありませんので、気持ち良く演奏できます。
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そして動画の編集をしながら気が付いたのですが、指板が修正されてフレットの高さも揃っている状態になりましたので、どこのポジションで弾いても澄んだ音が出ています。
フレットの種類を変えるよりも、とても良い効果を感じます。
費用はとてもかかりましたが一番よく使うギターですので、リペアに出してとても良かったと思います。
【*金額は公開しませんが、まあまあ良いクラスの新品ギターが買えるくらいです。】
またフレットに関してはメンテナンス性や耐久性が良くなりますので、私はニッケルよりステンレスフレットの方が好みです。
![](https://botanrecords.com/tsukishima.blog/wp-content/uploads/2024/02/25-1024x543.jpg)
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それでは、最後までご視聴ありがとうございました。
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