
ご挨拶

こんにちは、ツキシマです。
「リファレンスのススメ」第2回目の動画です。
今回は、IK Multimedia社の「ARC System 2.5」を使用してモニタースピーカーのリファレンスをとってみたいと思います。

ちなみに現在「ARC System」は、先日バージョンアップが発売されて「3」になっています。
私はバージョンアップしていないので、旧式のソフトでのセッティングになります。
動画の目次です。
今回の動画では、5つの項目に分けて測定やソフトウェアについてみていきたいと思います。


それではまず、部屋の測定がなぜ必要なのか考えていきます。
モニタースピーカーのリファレンスについて
「なぜリファレンス設定が必要なのか?」という事ですが、自宅でDTMの制作環境を作る時に、設置する部屋の形や壁の材質は様々です。

反射音のコントロールを完璧にすることは難しく、そうなるとモニタースピーカーが十分な性能を発揮できません。

そのまま設置したのでは正確なモニタリングをする事が難しくなります。
つまり、フラットな出音にならず歪な音をモニターする事になり、当然ミックスに影響が出てしまいます。

それを回避する為に「ARC System」のようなアイテムが必要になってきます。
「ARC System」で部屋の音響特性を測定します。

測定した結果をDAWのマスタートラックにソフトウェアプラグイン(ARC2)を使う事で、フラットなモニタリング環境を作ることが出来るようになります。

では次に「ARC System」を使い測定する様子をご覧ください。

測定作業
マイクの接続

測定のための準備をしていきます。
1.マイクにXLRケーブルを接続

今回は使いませんが、測定マイク専用ホルダーもセットになっています。

2.オーディオインターフェイスに接続


ファンタム電源
1.ファンタム電源オン

2.ゲインの調整


測定の初期設定
1.ソフトウェアの起動

2.測定するマイクの選択
今回は一番右のタイプの測定マイクを接続していますので指定します。

3.オーディオインターフェイスの設定

4.マイクの入力レベルの設定


一通り設定しましたら指示に従って測定していきます。

測定
マニュアルで測定ポイントを確認しつつ最大16ポイントまで測定できます。

チャプター「01:40 測定作業」の「03:06」頃から測定風景を見る事が出来ます。

結果を保存
測定結果をファイルに保存します。

測定結果

測定が完了しましたのでDAWを開きました。
マスタートラックに「ARC System」のプラグインを挿入します。

オレンジ色が先ほど測定したスピーカーの周波数特性になっています。
結果は下の画像のような感じで、フラットには程遠く低音から高音までモコモコしています。
白いラインがフラットに修正した周波数です。

ちなみにこのプラグインではターゲットカーブを選択する事が出来ます。

下図は高音を少し下げた設定。

下図は中域を下げた設定。

下図は高域と中域を下げた設定。


音の比較
実際に音を出しながら効果を確認していきたいと思います。

プラグインの操作はシンプルでオンとオフを切り替えるだけです。
この後、「ドラムループ」「ピアノ」「すべてのループ」の音を修正前と修正後にどのように変化するのか検証しています。
チャプター「04:51 音の比較」にて音の違いを聴く事が出来ます。
まとめと次回予告

モニタリング環境について第2回目の動画でした。
参考にしてもらえれば嬉しいです。

次回3回目は、もう少し予算と手間をかけずに、とあるスタジオのモニター環境をヘッドホンの中に手に入れる方法を紹介したいと思います。
↓次回のブログ記事↓

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。

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“「IK Multimedia ARC system 2.5」レビュー。スタジオモニタースピーカーのキャリブレーションどうでしょう?【リファレンスのススメその2】【DTM/音場補正/MEMS】” への4件のフィードバック