ご挨拶

ツキシマ
こんにちは、ツキシマです。
定番のコンデンサーマイク「NEUMANN U87Ai 」を購入しましたので、今回は開封レビューをしていきたいと思います。

目次は、「パッケージの確認と開封、マイク各部の確認と仕様、NEUMANN U87の歴史、複数のマイクでの録音比較、さいごに」です。


ツキシマ
それでは、パッケージの確認と開封をしていきたいと思います。
パッケージの確認と開封
パッケージの確認
マイク1本にしては大きい箱ですが、これは「スタジオセット」という「マイク」と「サスペンションホルダー」がセットになった商品です。

マイクのみでの購入も可能ですが、私は「U87」に対応したサスペンションホルダーを持っていなかったので、両方セットになっているモデルを選びました。

開封
パッケージの中は、マイクの入った「木箱」と「サスペンションホルダー」と「取扱説明書」が入っています。

NEUMANN U87Ai本体
「NEUMANN U87Ai」本体です。

U87Aiのカラーは、ニッケルと黒の2種類があります。黒もカッコいいと思ったのですが、スタンダードなニッケルにしました。

ギリギリまで迷ったサスペンションホルダー
U87Ai専用サスペンションホルダーです。

ホルダーは、エンハンスドオーディオの「M600」とギリギリまで悩みました。

「M600」は、サイズがあえばどんなメーカーのマイクでも取り付けられる、ユニバーサル仕様のホルダーです。

そしてこのホルダーを使うと、音も良いと評判です。

ただ、気になった点が1つあります。それは「M600」は、6本のスクリューでマイクを固定するホルダーです。私は、マイクを使わない時は「防湿庫」に仕舞っておきたいと考えています。(下画像)

マイクを防湿庫に仕舞うためには、サスペンションホルダーに何回もマイクを着け外しする事になります。そうすると、力の入れ過ぎでボディーが凹んだり、汚れが付着したりしてしまうのが不安です。そのため、今回は純正のサスペンションホルダーを選びました。

ツキシマ
次は、マイク各部を見ていきたいと思います。
マイク各部の確認と仕様
ラージダイヤフラム
「U87Ai」は、ラージダイヤフラムのコンデンサーマイクです。

指向性
U87Aiは、3種類の指向性を選択する事が出来ます。マイク正面のスイッチで選びます。

「無指向性」「双指向性」「単一指向性」を選択できます。基本的に、歌やナレーションの録音であれば「単一指向性」を使用します。
- 無指向性はマイクの周り全体
- 双指向性はマイクの前後
- 単一指向性はマイクの正面


ハイパスフィルター
マイクの裏側には、「ハイパスフィルター(ローカット)」のスイッチがあります。このスイッチを入れる事で、低域を抑えます。

私は歌やナレーションの収録後に「DAW」のイコライザーで調整しますので、このスイッチを入れた事は無いです。改めて「87」の周波数特性(下図)を見てみると、ハイパスフィルターを入れた場合は「1kHz」から下が、緩やかにカットされていくようです。個人的には、少しカットしすぎな気もしています。

パッドスイッチ
「-10dB」のパッドスイッチがあります。パッドスイッチを使用すると、「10dB」ほどマイクの感度(ゲイン)を下げる事が出来ます。

その他の仕様
項目 | データ |
---|---|
周波数特性 | 20Hz-20kHz |
最大SPL | 127dB SPL/117dB(単一指向性) |
SN比 | 80dB |
出力インピーダンス | 200Ω |
サイズ(径) | 56mm |
サイズ(全長) | 200mm |
重さ | 500g |
※dB SPLは音圧をデシベルで表した単位です。「127dB SPL」だとジェット機の音も大丈夫という事になります。


ツキシマ
次は、U87の歴史について軽く触れておきたいと思います。

NEUMANN U87の歴史
1960年に「3つの指向性」を持ち、ハイパスフィルターと「-10dB」のパッドスイッチを搭載した「Neumann U67」というマイクが登場しました。

この「U67」は、真空管を搭載したチューブマイクです。現在もチューブマイクは各社販売されていますが、小型のトランジスタが普及して「67」もトランジスタ化しました。それが「NEUMANN U87」になります。

「U87」は、1967年から現在に至るまで、50年以上製造されているマイクです。モデルチェンジも3回していて、型番は「U87」「U87i」そして現行の「U87Ai」と変わってきています。その時のモデルによってパーツや回路は違っていて、音も変わってきているそうです。

ツキシマ
次は、録音比較をしてみましたので聴いてみて下さい。
録音比較
今回の録音比較で使用したマイクは下の画像の3本です。

- NEUMANN U87Ai
- NEUMANN TLM107
- AKG C214
動画内チャプター「05:58 複数マイクでの録音比較」より聴くことが出来ますので是非どうぞ。
ちなみに今回の動画の音声は、全てダイナミックマイクの「SHURE SM58」で録音しています。この音声も参考にしてみて下さい

・声(男性)



・声(女性)



・アコースティックギター(コードストローク、アルペジオ)




ツキシマ
次は、さいごのまとめです。
さいごに
いま手元にある「U87Ai」が自分のマイクだと思うと、嬉しくてテンションが上がります。まさか、個人で所有する日が来るとは思っていなかったです。

ご存知の通り「NEUMANN U87Ai」は、定番コンデンサーマイクだったり、リファレンスマイクと言われています。私個人も、この「U87Ai」で録音した素の音を聴くと、他のメーカーのマイクとは違う何かを感じます。数値や具体的な言葉では表せないのですが、馴染みというか心地よさを感じます。
ただ、それは私がノイマンのマイクが好きという事であって、世の中にはたくさんのメーカーのマイクがありますので、好みは人それぞれだと思います。

ツキシマ
それでは、最後までご視聴ありがとうございました。

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