ご挨拶

ツキシマ

こんにちは、ツキシマです。

今回は、前回の動画でベース録音したフレーズに乗ってしまった「ノイズ」を、専用のプラグインを使用して除去していきたいと思います。

↓前回の記事

使用するプラグインは、予告通り「iZotope」社の「RX8」に含まれる「Spectral De-noise」で行います。

比較として、「WAVES」社の「X-Noise」でもどうなるかトライしてみました。

目次は、「ノイズの確認、Spectral De-noiseについて、ノイズを除去する、X-Noiseと比較、まとめと次回予告」です。

ツキシマ

それではまず、ベース音源に入ってしまったノイズの確認をしていきたいと思います。

ノイズの確認

私の持っているベースの場合は、トーンがフルの状態で指弾きした時にノイズがよく入ります。それでは確認していきたいと思います。

動画でチェック
YouTube動画

動画内チャプター「00:47 ノイズの確認」にてベースに乗ってしまったノイズを確認できます。

タブをクリックするとYouTubeを視聴できます。

お分かり頂けたでしょうか?「ジー」というノイズがフレーズ全体にだいぶ入っています。ちなみに同じフレーズをピックで弾いた場合は、ほとんどノイズは出ていません。

録音方法はベースを「Kemper」に接続してオーディオインターフェイスからパソコンのDAWでレコーディングしています。

アンプは使用していませんので、ノイズはベースから発生していると思われます。正直、ノイズの原因はなんとなく気がついていますので、それは次回以降の動画で検証して突き止めていきたいと考えています。

ツキシマ

次はパソコンの画面に移行して、ノイズ除去用プラグインの「Spectral De-noise」についてみていきたいと思います。

Spectral De-noiseについて

「Spectral De-noise」は、「RX8」の中に含まれるプラグインの1つです。

「RX8」には「ELEMENTS」「STANDARD」「ADVANCED」という3つのグレードがあり、「Spectral De-noise」は「STANDARD」「ADVANCED」に含まれています。

「Spectral De-noise」を使用するときは、左上にある「Learn」ボタンをクリックして音源を再生します。

そうすると下の画像のように、ノイズのプロファイルをプラグインが分析し、そのノイズを信号から差し引くことによってノイズを除去する仕組みです。

例えば、ナレーションを収録した素材からホワイトノイズを除去したい場合は、喋っている場所以外に入っているホワイトノイズをプラグインに分析させて、そのあとナレーション部分から引くことでノイズを除去します。

この辺の操作や結果は以前「ナレーションに入るホワイトノイズの除去とEQ、コンプ処理の動画」ということで公開していますので、気になる方はそちらの動画やブログ記事をご覧下さい。

↓ホワイトノイズ除去のブログ記事

ただ今回のケースは、演奏したフレーズの上に乗っているノイズです。ベースフレーズを「Learn」してしまうと、ベースの音もノイズの一部として認識されてしまいます。

「Learn」が使えない状況なのですが、このプラグインは見事にノイズを消してくれます。

ツキシマ

次は、実際に操作していきたいと思います。

ノイズを除去する

先ほどお話ししたように、「Learn」ができない状況でノイズの分析はどうするのかと言いますと、「デフォルト設定で何もしない」という使い方を私はしています。

何もしないのが正解かどうかは定かでは無いです。ちなみに、現在プラグインはトラックに挿入しただけで、デフォルトの状態です。再生します。

動画でチェック
YouTube動画

動画内チャプター「03:34 ノイズを除去する」の中で、実際にノイズを除去していく過程を観ることができます。

タブをクリックするとYouTubeを視聴できます。

プラグインをトラックに挿入してデフォルト設定のままですが、見事にノイズが消えてベースだけの音になっています。このままでも良い気がしてしまいますが、少しだけ調整をします。プラグインの左下に「Output noize only」というボタンがあります。

ここを押して再生すると、元の音からカットしている音だけを聞くことができます。つまりプラグインがノイズとして判断して除去している音です。再生してみると、ノイズに混じってベースの音も結構入っています

私が考えていることは、「ノイズはしっかりと消したいですけれど、ベースの音は出来るだけ残したい」ということですので、ノイズを消す力を少し弱くしたいと思います。

それを調節するパラメーターは、プラグインの右側にある「Reduction」です。このスライダーを上に持っていくとノイズを消す力が強くかかり、下にすると弱くなります。ここを操作してノイズが気にならなくなるギリギリのポイントを探していきます。

まず「0」にして再生してみました。

聴いてみると、これはプラグインがかかっていないのと同じです。次は「5」にしてみます。

ノイズの量は減っていますがまだまだ残っています。もう少し数値を上げてトライしてみます。色々と探した結果「9」くらいが良いのではないかと思いました。デフォルトの値が「12」でしたので、3つノイズを除去する力を弱めたカタチになります。

ツキシマ

次は、「Waves」社の「X-Noize」と比較してみたいと思います。

X-Noiseと比較

私が普段よく使うプラグインに、「WAVES」社の「X-Noise」があります。

これも「Spectral De-noise」と同じように「Learn」で分析してノイズを除去するプラグインです。

スレッショルド「15.0」とリダクション「80」という設定で挿入してみたところ、こちらもベースのノイズを除去することが出来ました。ノイズはだいたい消えていると思います。

次は「Spectral De-noise」でノイズ除去した音を流してみたいと思います。

どちらもいい感じだと思います。

ツキシマ

次は、まとめと次回予告です。

まとめと次回予告

まとめ

ギターやベースの録音後に、思わぬところでノイズに気付き、悩まされるケースは多々あります。ノイズ除去用のプラグインが「DAW」に標準で付属しているとありがたいのですが、そういったケースも少ないです。

そのためサードパーティー製のプラグインを購入する必要が出てきてしまいますが、1つは持っておきたいプラグインだと思います。

次回予告

次回からは、ベースに乗ってしまったノイズがどこから発生しているのか検証してみたいと思い、LED検電ドライバーを購入してみました。開封レビューをして、ベースで「導通検査」をしてみたいと思います。

また次回の動画やブログ記事を観て頂けたら嬉しいです。

次回のブログ記事↓

ツキシマ

それでは、最後までご視聴ありがとうございました。

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