ご挨拶
こんにちは、ツキシマです。
今回は、音楽堂の前回の動画でベース録音したフレーズに乗ってしまったノイズを除去していきたいと思います。
↓前回の記事
使用するプラグインは、予告通り「iZotope」社の「RX8」に含まれる「Spectral De-noise」で行います。
比較として「WAVES」社の「X-Noise」でもどうなるかトライしてみました。
目次です。
ノイズの確認、Spectral De-noiseについて、ノイズを除去する、X-Noiseと比較、最後にまとめと次回予告です。
それではまず、ベース音源に入ってしまったノイズの確認をしていきたいと思います。
ノイズの確認
私の持っているベースの場合は、トーンがフルの状態で、指弾きした時にノイズがよく入ります。
それでは確認していきたいと思います。
動画内チャプター「00:47 ノイズの確認」にてベースに乗ってしまったノイズを確認できます。
お分かり頂けたでしょうか?
「ジー」というノイズがフレーズ全体にだいぶ入っています。
ちなみに、同じフレーズをピックで弾いた場合です。
ほとんどノイズは出ていません。
録音方法はベースを「Kemper」に接続してオーディオインターフェイスからパソコンのDAWでレコーディングしています。
アンプは使用しませんので、ノイズはベースから発生していると思われます。
正直、ノイズの原因はなんとなく気がついていますので、それは次回以降の動画で検証して突き止めていきたいと考えています。
次はパソコンの画面に移行して、ノイズ除去用プラグインの「Spectral De-noise」についてみていきたいと思います。
Spectral De-noiseについて
これは「RX8」の中に含まれるプラグインの1つです。
「RX8」には「ELEMENTS」「STANDARD」「ADVANCED」という3つのグレードがあり、「Spectral De-noise」は「STANDARD」「ADVANCED」に含まれています。
使用するとき、基本的には最初に左上にある「Learn」ボタンをクリックして音源を再生します。
そうすると下の画像のようにノイズのプロファイルをプラグインが分析し、そのノイズを信号から差し引くことによってノイズを除去する仕組みです。
例えば、ナレーションを収録した素材からホワイトノイズを除去したい場合、喋っている場所以外に入っているホワイトノイズをプラグインに分析させてナレーション部分から引くことでノイズを除去します。
この辺の操作や結果は以前「ナレーションに入るホワイトノイズの除去とEQ、コンプ処理の動画」ということで公開していますので、気になる方はそちらの動画をご覧下さい。
↓ホワイトノイズ除去のブログ記事
ただ、今回のケースは演奏したフレーズの上に乗っているノイズです。
ベースフレーズを「Learn」してしまうと、ベースの音もノイズの一部として認識されてしまいます。
「Learn」が使えない状況です。
そんな状況なのですが、このプラグインは見事にノイズを消してくれます。
次は実際に操作していきたいと思います。
ノイズを除去する
先ほどお話ししたように「Learn」ができない状況でノイズの分析はどうするのかと言いますと、「デフォルト設定で何もしない」という使い方を私はしています。
これが正解かどうかは定かでは無いです。
ちなみに、現在プラグインはトラックに挿入しただけで、デフォルトの状態です。
再生します。
動画内チャプター「03:34 ノイズを除去する」の中で実際にノイズを除去していく過程を観ることができます。
プラグインをトラックに挿入してデフォルト設定のままですが、見事にノイズが消えてベースだけの音になっています。
このままでも良い気がしてしまいますが、少しだけ調整をします。
プラグインの左下に「Output noize only」というボタンがあります。
ここを押して再生すると、元の音からカットしている音だけを聞くことができます。
つまりプラグインがノイズとして判断して除去している音です。
再生してみるとノイズに混じってベースの音も結構入っています。
考えていることは、「ノイズはしっかりと消したいですけれど、ベースの音は出来るだけ残したい」ということですので、ノイズを消す力を少し弱くしたいと思います。
それを調節するパラメーターはプラグインの右側にある「Reduction」です。
このスライダーを上に持っていくとノイズを消す力が強くかかり、下にすると弱くなります。
ここを操作してノイズが気にならなくなるギリギリのポイントを探していきます。
まず「0」にして再生してみました。
聴いてみると、これはプラグインがかかっていないのと同じです。
次は「5」にしてみます。
ノイズの量は減っていますがまだまだ残っています。
もう少し数値を上げてトライしてみます。
色々と探した結果「9」くらいが良いのではないかと思いました。
デフォルトの値が「12」でしたので、3つノイズを除去する力を弱めたカタチになります。
次は「Waves」社の「X-Noize」と比較してみたいと思います。
X-Noiseと比較
私が普段よく使うプラグインに「WAVES」社の「X-Noise」があります。
これも「Spectral De-noise」と同じように「Learn」で分析してノイズを除去するプラグインです。
スレッショルド「15.0」とリダクション「80」という設定で挿入してみたところ、こちらもベースのノイズを除去することが出来ました。
ノイズはだいたい消えていると思います。
次は「Spectral De-noise」でノイズ除去した音を流してみたいと思います。
どちらもいい感じだと思います。
次はまとめと次回予告です。
まとめと次回予告
まとめ
録音後に思わぬところでノイズに気付き、悩まされるケースは多々あります。
ノイズ除去用のプラグインが「DAW」に標準で付属しているとありがたいのですが、そういったケースも少ないです。
そのためサードパーティー製のプラグインを購入する必要が出てきてしまいますが、1つは持っておきたいプラグインだと思います。
次回予告
そして次回からは、ベースに乗ってしまったノイズがどこから発生しているのか検証してみたいと思い、LED検電ドライバーを購入してみました。
次の動画で開封レビューをして、ベースで「導通検査」をしてみたいと思います。
次回のブログ記事↓
また次回の動画も観て頂けたら嬉しいです。
それでは、最後までご視聴ありがとうございました。
“RX8の威力!ベースのノイズ除去と使い方。【iZotope/Spectral De-noise/Waves/X-Noiseと比較あり/DTM】” への1件のフィードバック