ご挨拶
こんにちは、ツキシマです。
昨年のブラックフライデーで、私にとって初めての「Sonnox」プラグインである「Inflator」を購入して使用してみたところ、すっかりファンになってしまいました。
フラックフライデーの時の記事↓
そしてニューイヤーセールやサマーセールなどがあった結果、気が付いたら前回の動画からまた1つ追加されて「Sonnox」プラグインを8つ所有していました。
今後積極的に使用していくつもりですので整理しておきたいと思います。
プラグインは8つありますので2回に分けて見ていきます。
今回の動画では、基本となるバンドルセットの「Essential Bundle」をみていきたいと思います。
動画の目次です。
「Essential Bundle」とは、「Oxford Dynamics」、「Oxford SuprEsser」、「Oxford EQ」、「Oxford Reverb」、最後にまとめと次回予告です。
それではパソコンの画面に移行します。
「Essential Bundle」とは
「Sonnox」のプラグインにはお得に購入できるバンドルセットが存在します。
その中で「Essential」という4個セットのプラグインが今年2021年のニューイヤーセールでとても安くなっていたので購入しました。
含まれるプラグインは、ミキシングの基本になる4種類で「Oxford Dynamics」「Oxford SuprEsser」「Oxford EQ」「Oxford Reverb」です。
平たく言うと「コンプレッサー」「ディエッサー」「イコライザー」「リバーブ」です。
まず「Oxford Dynamics」からみていきたいと思います。
Oxford Dynamics
「Oxford Dynamics」は「コンプレッサー」と言いましたが、実はこれ1つでダイナミクスの処理がほとんど賄えます。
ダイナミクス機能の切り替え
下図のプラグイン左下部分を見てみると分かるのですが、「ゲート」「エキスパンダー」「コンプレッサー」「リミッター」とあります。
これ1つで4つのプラグインの機能があります。
それぞれ「IN」と「ACSESS」をオンにすると下の画像の指で指した部分のパラメーターが切り替わります。
今は「コンプレッサー」の状態です。
ゲート
エキスパンダー
コンプレッサー
リミッター
それぞれで数値を設定することも出来ますし、同時に使うことも出来ます。
サイドチェインフィルター
ウォームス
倍音を付加できます。
プリセットと視聴比較
プリセットは下の画像の感じです。
数は少なめです。
ドラムループに「G Series Emulation」と「Master」のプリセットをかけてみて比較をしてみたいと思います。
動画内チャプター「Oxford Dynamics」の「02:55」付近より視聴できます。
感想としては、これ1つでかなりお得なプラグインだと思います。
次は「ディエッサー」を見ていきたいと思います。
Oxford SuprEsser
特徴
「Oxford SuprEsser」は「ディエッサー」というカテゴリーですが、使用できる周波数帯が「20Hzから20kHz」です。
ほぼ全帯域に対応している「1バンドのダイナミックEQ」ということになります。
ちなみに「Waves」の「RDEESSER」と比較してみます。
「RDEESSER」が普通のディエッサーといった感じで「1kHz」から「16kHz」対応となっています。
この帯域の耳障りな高音成分を調節します。
また、「普通のEQ」と「ダイナミックEQ」の違いも簡単に説明したいと思います。
「普通のEQ」は、決められた周波数帯を常にブーストもしくはカットをします。
例えば下図の矢印の部分、「MF」の「GAIN」を上げると「1000Hz」を「3.4dB」常にブーストします。
対して「ダイナミックEQ」は「スレッショルド」の値を決めて、「指定した周波数の音が何dB超えたらカットする」といった動き方をしますので、コンプレッサーのような動きをするイコライザーと言っていいと思います。
よりピンポイントで無駄のないイコライジングが可能です。
(*その分パソコンにかかるプラグインの負荷は大きいです)
視聴
今この「SuprEsser」はアコースティックギターのトラックにインサートしてあります。
動画内チャプター「Oxford SuprEsser」の「04:44」付近より視聴できます。
現在だと「スレッショルド」の値が高すぎて「ディエッサー」がかかっていない状態になっています。
「スレッショルド」を少し下げてみます。
「リダクション」が反応し始めました。(下図)
この設定で大体「3dB」ぐらい音をリダクションしています。
良い感じだと思います。
次はイコライザーを見ていきたいと思います。
Oxford EQ
「Oxford EQ」は、とてもオーソドックスなデザインのイコライザーです。
5バンドとローカットとハイカットのフィルターが用意されています。
アナライザー機能
最近のイコライザーはアナライザー機能が付いているものが多いです。
残念ながら「Oxford EQ」の現在のバージョンにそういった機能はありません。
「Waves」の「REQ」や、「fabfilter」の「ProEQ」などはアナライザー機能が付いています。
アナライザー機能があると周波数が見えますのでイコライジングがしやすいです。
次のバージョンで装備されるかもしれませんので期待したいと思います。
Oxford EQの特徴
説明書によると、「Oxford EQ」の特徴的な機能として4種類のEQタイプを選ぶことが出来ます。
4種類のEQタイプ | |
---|---|
TYPE1 | 「SSL4000」タイプ |
TYPE2 | カット時にQが鋭くなるEQ |
TYPE3 | 「NEVE」「SSL G」タイプ |
TYPE4 | QがなだらかになるEQ |
これらを選択してイコライジング出来ます。
有名なコンソールを選択できますので、意外とアナログライクな動き方をするイコライザーかもしれません。
また、プリセットは用意されていないようです。
次はリバーブを見ていきたいと思います。
Oxford Reverb
特徴
「Oxford Reverb」は、高品質なリバーブという事で評価が高いプラグインです。
パラメーターやフェーダーがたくさんあってとっつきにくそうな感じがしますが、落ち着いて一つ一つのパラメーターを見てみると基本に忠実なパラメーターが並んでいます。
プリセット
プリセットはたくさん用意されています。
それぞれのフォルダにたくさん入っています。
視聴比較
「Hall Full」というプリセットをドラムのループにかけてみました。
センドの量は「0dB」になっています。
通常よりかは多めに送られている状態になっています。
動画内チャプター「Oxford Reverb」の「08:23」付近より視聴できます。
比較としてよく使う「Waves」の「RREVERB」を出してみたいと思います。
こちらもプリセットで「Hall」を選択しています。
「Oxford Reverb」の第1印象は、すごく良いなと思いました。
派手すぎず、自然でリッチな響きだと感じました。
リバーブというプラグインを触るのが楽しくなりそうです。
次はまとめと次回予告です。
まとめと次回予告
如何だったでしょうか。
全くの偶然ですが、現在私の持っている「Sonnox」のプラグインは気が付いてみると「Elite」という7つセットのバンドルと同じ内容になっていました。
今回は「Essential Bundle」というバンドルセットを見てきましたが、次回は単品で購入したプラグインを4つ見ていきたいと思います。
また次回の動画も観て頂けたら嬉しいです。
それでは、最後までご覧頂きありがとうございました。
“8つの「Sonnox Oxford」プラグインのシンプルレビューその1。【DTM/Essential Bundle/Oxford Dynamics/SuprEsser/EQ/Reverb】” への2件のフィードバック