ご挨拶
こんにちは、ツキシマです。
今回は、カナル型イヤーモニターの開封レビューをしていきたいと思います。
イヤモニは初めての購入になりますので、入門用として価格の安い「SHURE SE215」を選びました。
動画の目次です。
「開封と内容物の確認・イヤモニ各部の確認と特徴・SE215のバリエーション・購入した理由と目的・1週間使用した感想・まとめ」です。
それでは、開封して内容物を確認していきたいと思います。
開封と内容物の確認
開封
フタを開けると、内容物がギッチリ詰まっています。
取り出します。
各アイテムを取り出します。
無駄の無い梱包です。
全部取り出せました。
内容物の確認
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カナル型イヤーモニター
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低反発イヤーピース(S/M/L)
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シリコンイヤーピース(S/M/L)
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キャリングケース
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クリーニング用ツール
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取扱説明書
次は、イヤモニ各部の特徴と仕様をみていきたいと思います。
イヤモニ各部の特徴と仕様
イヤーモニター本体
このモデルの外装は透明でクリアなので、中のドライバーなどを見ることが出来ます。
ドライバーは、ダイナミック型です。
そしてこのイヤモニの特徴として、高い遮音性が挙げられます。
ノイズキャンセリング機能はありませんが、周りの音を「最大37dB」遮断可能です。
ミュージシャンがライブや練習スタジオなどの大きな音の中でも、自分の楽器の音をしっかりとモニターできるように設計されています。
それぞれのイヤモニには「L・R」が小さく刻印されいて、左右が判別できるようになっています。
ただ外装がクリアで刻印が小さいため、ほとんど見えないです。
イヤモニのサイズは「横約23mm x 縦約20mm x 厚み約13mm(イヤーピース除く)」です。
ケーブルは着脱式です。
取り付けるときは、「パチッ」と入る感じです。
使用中に外れることは無いと思いますが、横方向にはクルクルと回ります。
ケーブルを簡単に交換できることは1つのメリットだと思いますが、長い期間使用していると、接続部分が接触不良を起こしてしまう心配があると思います。
またイヤーピースを外してみると、音が出る先端部分は細いです。
先端部分を折ってしまい、イヤモニがダメになってしまう事例が多くあるそうです。
私も注意したいと思います。
ケーブル
ケーブルも本体に合わせて、白く透明です。
長さは「162cm」です。
ケーブルの分岐部分は、しっかりとした造りになっています。
パーツを移動することによって、別れている部分の長さを調節することが出来ます。
そして、このイヤモニはいわゆる「SHURE掛け」という、耳の裏から回して装着する形になります。
耳に掛ける部分には形状記憶のワイヤーが入っていて、自分に合った耳の形に変形させることが出来ます。
3.5mmミニプラグはL字型です。
イヤーピース
イヤーピースは、低反発タイプとシリコンタイプの2種類が付属します。
それぞれ「S・M・L」の3つのサイズが用意されています。
低反発とシリコンの両方とも、直径のサイズはほぼ同じです。
サイズ | 直径 |
---|---|
S | 約10mm |
M | 約12mm |
L | 約14mm |
低反発タイプは潰して耳に装着し、イヤーピース自体が元に戻りながら耳にフィットします。
最初はこのタイプの「Mサイズ」が、イヤモニにセットされています。
キャリングケース
専用のケースが付属します。
それなりに強度もあるケースです。
カラビナが付属しています。
中は、このような感じになっています。
仕様
項目 | データ |
---|---|
タイプ | カナル型 |
ドライバー | シングルダイナミックマイクロドライバー |
周波数特性 | 22Hz-17,500Hz |
感度 | 107dB |
インピーダンス | 20Ω |
プラグ | 3.5mmステレオミニプラグ(金メッキ) |
ケーブル | 1.6m着脱式、ワイヤーフォームフィット機能付 |
カラー | クリア |
次は、SE215のバリエーションについてみていきたいと思います。
SE215のバリエーション
有線タイプの「SE215」は、2種類のバリエーションがあります。
私が今回購入した無印の「SE215」は、編集作業などをするプロ用に、音がフラットに聴こえるようにチューニングされたモデルです。
「SE215SPE」は、一般リスナー向けにチューニングされていて、リスニングに最適になるように低音などが強調されたイヤホンになっています。
ドライバー自体に、違いは無いようです。
また、付属するケーブルの長さに違いがあります。
「SE215」は「162cm」で、「SE215SPE」は「116cm」です。
次は、購入した理由と目的についてみていきたいと思います。
購入した理由と目的
私が「SE215」を購入した理由と使用目的は、3つあります。
その1
1つ目は、ギター/ベースをレコーディングする時の、イヤーモニターとして使用するためです。
ギターの録音時にパソコンを操作するときは、モニターやキーボードの方を向きます。
そして実際にギターを弾くときや、足元のエフェクターを操作するときは下を向くため、頭をよく動かすことになります。
ヘッドホンを使用している場合は、重みでズレることがあり、そのおかげで集中が途切れてしまいます。
そして、録音するときは緊張もするので、ヘッドホンだと頭が暑いです。
これは長年の悩みだったのですが、今後は「SE215」が解決してくれると嬉しいです。
その2
2つ目は、動画編集する時にも使用したいと考えています。
今までは動画編集の場面に応じて、ヘッドホンやAirPods Proを使い分けていました。
ただヘッドホンは装着していると重くて暑く、AirPods Proはワイヤレスであるために、遅延が発生します。
「SE215」であれば、その2点を解消してくれると期待しています。
その3
3つ目は、パソコンからの音をフラットにしてくれるプラグインの「sonarworks/soundID」のリストに、この「SE215」が載っていたためです。
今回購入するにあたって他社製品で検討したのは、「SENNHEISER IE100PRO」と「SONY MDR-EX800ST」です。
どれも評判が良く迷いましたが、唯一「SE215」のみ「soundID」に対応していて、これが大きな決め手になりました。
「SE215」は発売されてから10年以上経っているロングラン製品ですので、それがリストに載っている理由かもしれません。
以上が、「SE215」を購入した理由と目的です。
次は、1週間使用した感想についてみていきたいと思います。
「1週間」使用した感想
装着感
・「SHURE掛け」が難しい
ケーブルを耳の後ろから回すように掛けるのですが、これが難しくて慣れが必要だと感じました。
また、イヤモニ本体とケーブルとの接続部分が回転してしまうことも、装着が難しい原因の1つと考えられます。
私は1週間使用してみて、装着することに慣れてはきましたが、素早く装着するのはまだ難しいです。
・フィット感は良い
耳に装着した時のフィット感は良いと思います。
耳の窪みにイヤモニ全体が収まりますので、多少頭を動かしたとしてもイヤモニの位置がズレることはありません。
また、ノイズキャンセリングほどではありませんが、遮音性もそれなりに高いと思います。
そしてメガネを使用する方の場合は、耳の後ろにワイヤーを掛けますので、場合によってはメガネと干渉します。
ワイヤーを少し緩めるなど、メガネと当たらないように工夫が必要になると思います。
音質について
・距離感
私はイヤーモニターというものは初めての購入ですので、この「SE215」の音しか私は知りません。
その前提での音質のレビューです。
音の距離感については、全ての音が耳の近くで鳴っている感覚です。
AirPods Proなどよりも、すごく近い印象です。
ただ、意外にもリバーブなどの残響音は確認することが出来ます。
・高音と低音
「SE215」から出る音は、かなり高音が強いと感じました。
それもそのはずで「sooundID」のキャリブレーションのグラフを表示してみると、「5kHz」あたりが「12dB」くらい大きく飛び出ています。(下画像参照)
バンドサウンドで言うと、ちょうどドラムのハイハットやシンバルなどの音が強調される感じです。
高音が強調されているために、低音がモニターしにくい感じも受けます。
「sooundID」を使用して出音をフラットにしつつ1週間ほど使用してみましたが、「5kHz」あたりを「12dB」ほど大きく補正していますので、今のところ全体的な音質に違和感を感じています。
ただバンド演奏の中など、大音量の中で自分の楽器の音をモニタリングするときに「SE215」を使用する場合には、こういう聴こえかたの方が良いのではないかと推測します。
次は、まとめです。
まとめ
ギターのレコーディング時に装着してみたところ、頭を動かしてもイヤーモニターがずれることはありませんでしたので、これは想定通りで良かったです。
また、イヤーピースは「低反発」と「シリコンタイプ」の2種類がありますので、自分に合う方を選べるのは嬉しいです。
他に私が感じたのは、静かな室内でこのイヤモニを使用する場合は、強い高音に対して如何に耳が慣れてくるかが、今後使用していく上でのポイントになると思います。
ヘッドホンよりも軽く、暑さで蒸れることもありませんので、これから使用していくのが楽しみなイヤーモニターです。
それでは、最後までご視聴ありがとうございました。