ご挨拶と目次

ツキシマ
こんにちは、ツキシマです。
今回は、Focusrite社がリリースしているプラグインRed3をレビューしていきたいと思います。

前回の動画でレビューしたRed2はイコライザーでしたが、Red3はコンプレッサーです。
Red2のレビュー記事↓
目次は、「Red3の概要と使い方、Red3を音源に掛けてみる、まとめと次回予告」です。


ツキシマ
それでは、Red3の概要と使い方をみていきたいと思います。
Red3の概要と使い方
Red3の概要
Focusrite Red3は、実機のコンプレッサーをエミュレーションしたプラグインです。そして独自のVCA設計をベースにしています。VCAタイプのコンプレッサーは、レスポンスが速いことが主な特徴です。

他にVCAタイプで有名なコンプレッサーは、dbx160やSSLバスコンプレッサーなどがあります。これらのコンプレッサーは、バストラックやマスタートラックなどに使用される場合が多いです。

またこのプラグインに、プリセットは用意されていないようです。もしプリセットがあれば、下画像のようにリストが表示されますが、Red3はデフォルト設定しか表示されませんでした。

Red3の使い方と機能
倍音成分
まずは、Red3をトラックに挿入したときに発生する倍音成分のグラフをプラグインドクターで表示しました。何も操作しなくても、プラグインを挿入しただけでこのような倍音が付加されます。こういう仕様は、実機をエミュレートしたプラグインならではだと思います。

インプット
ここからは、各ノブの機能をプラグインドクターの解析を交えながら見ていきたいと思います。プラグインの一番左にあるインプットノブは、Red3に入ってくる音源の音量を操作します。

スレッショルド
スレッショルドは、音源に対してどのくらいの強さでコンプレッサーを掛けていくかを決めます。Red3の数値は-10からスタートして-50まで設定できます。

スレッショルドが-10の場合はグラフの曲がった部分が上の方にありますが、ノブを左側に回していくと、曲がった部分が下がってきます。解析のグラフを見ながらスレッショルドのノブを左に回していくと、「音源を強く圧縮している」ということが分かると思います。

レシオ
レシオは圧縮する比率を決めます。スレッショルドの値を超えた音の圧縮比率です。Red3では、1.5から♾️まで幅広く設定することが出来ます。

レシオを操作することでグラフの上の方の曲がっている部分を動かすことが出来ます。

ノブを動かします。レシオの値を大きくしていくと、グラフの上の方のカーブが大きくなり、これは圧縮比率が大きくなっていることを示しています。

アタック
アタックはコンプレッサーが動作し始める速さを決めます。Red3は細かい数値が書いてありませんが、速いタイミングで圧縮したい場合はノブを左側。ゆっくりとしたタイミングで圧縮したい場合はノブを右側にします。

リリース
リリースは、コンプレッサーの動作が終わるタイミングを設定します。速く圧縮を終わらせたい場合はノブを左側。圧縮を遅く終わらせたい場合はノブを右側にします。

オートリリース
リリースタイムをオートに任せる場合は、このボタンを押します。

VUメーター
VUメーターは、インプットとアウトプットの音量を確認できます。メーターの下にあるスイッチで、インプットとアウトプットを切り替えます。黒い針が入力または出力の音量を示し、赤い針がスレッショルドの値を示しています。

ゲインリダクションメーター
ゲインリダクションメーターは、音を何dB圧縮しているか確認することが出来る重要なメーターです。

メイクアップゲイン
メイクアップゲインは、音がRed3を出る時の音量を決めます。音を圧縮すると音源の音量は下がりますので、VUメーターを見ながら調節します。

ドライ/ウエット
ドライ/ウエットは、原音とコンプレッサーの掛かった音の比率を決めます。通常は100%で良いと思います。ノブを0%にすると、コンプレッサーの全く掛かって無い音になります。

各ノブの使い方は以上です。

ツキシマ
次は、Red3を音源に掛けてみるたいと思います。
Red3を音源に掛けてみる
音源に掛ける
様々な楽器の音源をいくつか用意しましたので、Red3を使用してコンプレッションしていきます。基本的にレシオを5:1に設定して、6dBほど圧縮する設定にしてみました。スレッショルドやアタック・リリースは、各音源に合わせて調節しています。バイパスと比較しながら聴いていきたいと思います。
動画チャプター「04:53 Red3を音源に掛けてみる」内にて、バイパス音とRed3を掛けた音を視聴することが可能です。
- ドラム
- ベース
- アコースティックギター
- エレキギター
- ミックストラック

結果の考察
Red3はどの楽器の音源に掛けてみても、無理なくクリアに圧縮される印象を受けました。また楽曲全体のミックスにRed3を掛けてみると、自然な感じにまとまり感が出て良いサウンドになったと思います。
やはりRed3はVCAタイプのコンプレッサーですので、バスやミックストラックに使用すると良い効果をもたらすと考えられます。
- 無理なくクリアに圧縮される
- ミックストラックでは自然な感じのまとまり感が良い

ツキシマ
次は、まとめと次回予告です。
まとめと次回予告
まとめ
Red3は、音を自然かつクリアに仕上げてくれるコンプレッサーだと私は感じました。プラグインのパラメーターもコンプレッサーの標準的なもので理解し易く、インアウトメーターとゲインリダクションメーターもちゃんと備わっています。そのため操作方法もパネルを見ただけで簡単に理解できます。Red3はサウンドと操作面の両方を見ても、使いやすいプラグインだと私は思います。

次回予告
次回はFocusrite繋がりで、Focusriteのコンソール卓をエミュレートしたプラグインのbx_console Focusrite SCをレビューしたいと思います。ダイナミクス編とイコライザー編の2回に分けて、使い方や、実際に音源に掛けるとどのようになるのか考察しますので、また次回の動画も観て頂けたら嬉しいです。


ツキシマ
それでは、最後までご視聴ありがとうございました。

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